「VIVANT(ヴィヴァン)」に安井息軒?
現在放送中の大人気ドラマ「VIVANT(ヴィヴァン)」第7話にて乃木憂助(堺雅人)が野崎守(阿部寛)に向けた「鶏群の一鶴眼光紙背に徹す」というセリフが出てきますが、この文章を調べに遠く長野県から安井息軒記念館に足を運んでくださった方がおられました。その際は、当館もまだ情報が十分に揃っておらず、詳しい情報をお伝えすることができませんでした。
そこで今回は、改めてこの場をお借りして、当館で確認できた情報について、ご紹介したいと思います。
「眼光紙背に徹す」とは「(書かれている紙の裏まで見とおす意から)書物を読んで、字句の解釈だけでなく、その深意までもつかみとること。読解力が鋭いこと。(『日本国語大辞典』)」を意味する故事成語で、この故事成語が安井息軒に対しても使われています。
息軒の友人の学者塩谷宕陰が「送安井仲平東遊序(安井仲平(息軒)の東遊を送るの序)」にて息軒を「読書眼透紙背(書を読み、眼紙背に透り、読書の理解力が深く鋭く)」と評した文章にも引用されたようです。
ドラマの内でこちらのセリフは重要な役割を果たします。本市出身の堺雅人さんが演じる主人公の乃木憂助はたびたびこのような漢詩を暗号のように使ってドラマを面白くしているようで、今後の展開が楽しみですね。

