安井息軒記念館秋企画「安井息軒と南村家」開催

安井家は飫肥藩、伊東家に仕える武士でした。武士としては中流ぐらいで
代々「兵法」を教える家系でした。
しかしながら安井家第24代、息軒の祖父に当たる朝長が早世したため、安
井家の暮らしは困窮を極め、特に息軒幼少の頃は、父滄洲はもとより、兄

の朝淳も息軒も畑仕事に精を出し、手伝わないと、とても食べていけないほ

どでした。
父滄洲は幼い頃から叔父である日高源水に学問の手ほどきを受けた学問好き。
自ら参勤交代に帯同して江戸で学び、帰りに京都で学び、帰国してからは自

宅で近所の子どもたちを集めて教えていました。
そんな父の影響を色濃く受けた朝淳と息軒も向学心に燃えていました。しか
し兄朝淳は病弱でした。息軒はもっともっと学問を究めたいと、21歳の時に

大阪に学び、さらに25歳の時には江戸に出て昌平坂学問所で学びます。
しかし、父滄洲は少しは出世したとはいえ、まだまだ安井家の家計は火の車。
そんな安井家を、そして息軒を生涯にわたり支援した篤志家がありました。
父の俳諧の仲間であった、赤江・城ケ崎の南村家です。
南村家と安井家は深い信頼の絆で結ばれ…

もし南村家の存在がなかったら…

9月1日から宮崎市安井息軒記念館で始まる秋の企画「安井息軒と南村家」
ぜひご来館ください‼